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2020.08.19

ロイヤル・オペラ『フィデリオ』<タイムテーブルのご案内>



2020年はベートーヴェン生誕250周年にあたるアニバーサリー・イヤー!ベートーヴェンが手がけ完成させた唯一のオペラ作品がシネマシーズンに登場! 100万人に1人の声の持ち主と言われるノルウェー人ソプラノ、リーゼ・ダヴィドセンが、男装で<フィデリオ>に臨み熱唱!

18世紀後半、政治犯として投獄され監獄に囚われた夫、フロレスタンを救い出す為に、レオノーレは男装し<フィデリオ>と名乗り、監獄の仕事に就く。救出の機会を伺うが、政敵ピツァロが夫を亡き者にしようとやってきて。。。
第1幕は当時の時代考証に合わせた重厚な舞台装置で展開されるが、第2幕は超現実的な設定で舞台上にスクリーンを設置する等、前衛的な演出でクライマックスへと突き進む。
ベートーヴェン作曲の唯一のオペラ作品となるが、レオノーレが夫フロレスタンへの愛を歌う「訪れよ、希望よ」とフロレスタンの歌う「人の世の美しき春にも」などのアリアが知られている。指揮はロイヤル・オペラ・ハウスの顔、アントニオ・パッパーノ。

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【作曲】ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン  
【演出】 トビアス・クラッツアー
【指揮】 アントニオ・パッパーノ
【出演】レオノーレ/フィデリオ:リーゼ・ダヴィドセン
フロレスタン:ディヴィッド・バット・フィリップ
ピツァロ:シモン・ニール
マルツェリーネ:アマンダ・フォーサイス
ロッコ:ゲオルク・ツェッペンフェルト 

2020.08.13

オペラ『ラ・ボエーム』を初心者でもわかりやすく解説します

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石川了(音楽・舞踊プロデューサー)

<何気ない日常がこんなに愛おしい―――胸を熱くする『ラ・ボエーム』>
コロナ禍の中で―――音楽を楽しむ選択肢
 誤解を恐れずに言えば、数百年の間、戦争や革命、疫病や社会の変化に適合しながら生き残ってきたクラシック音楽は、ウィルスのようなものだと思う。その音楽に触れた者を幸せにし、死ぬまで夢中にさせるウィルス。クラシック音楽はきっと、今回のコロナ禍でも自らの存在価値を急速に変容させながら、その楽しみ方を多種多様に増殖させていくのだ。
 しかし、今はまだ、大人数の飛沫が懸念されるオペラは、通常の形での再開が厳しい。だから、生のオペラが叶わないならば、大きなスクリーンと劇場の音場を持つ映画館でのオペラ鑑賞を、音楽を楽しむ選択肢の一つに加えてみてはどうだろう。

夢を糧に生きる若者たちを描いたオペラ
 その第一歩として最適なのが、8月14日から上映予定の英国ロイヤル・オペラ公演『ラ・ボエーム』だ。
 お金は無くても夢を糧に生きる若者たちの日常を描いた、イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニ(1858~1924)4作目のオペラで、作曲家自らの青春時代が投影された瑞々しいサウンドが、約2時間という映画のようなコンパクトな長さに凝縮されている。その余りに切ないストーリーと音楽に、オペラをあまり観たことがない方でも涙腺崩壊必至だ。
 原作は、フランスの文人アンリ・ミュルジェールの実体験に基づく小説『ボヘミアンの生活の情景』。因みに、ボエームとはボヘミアンのフランス語で、自由に生きることに憧れた19世紀パリの芸術家の卵たち(もしくは芸術家気取りの若者たち)のことを指す。
 オペラでは、詩人ロドルフォと画家マルチェッロ、音楽家ショナール、哲学者コルリーネが、ひとつ屋根の下で、その日暮らしの生活に四苦八苦。薪も買えず自らの作品(紙)をストーヴに燃やして暖をとる始末だ。大家の家賃の催促をあの手この手で逃れ、なけなしの稼ぎで買った1匹の魚とワインをみんなで分け合う彼ら。そんな中、ロドルフォはお針子ミミと出会い、お互いに心を寄せ合う。一方、マルチェッロと歌手ムゼッタは愛し合っているのに喧嘩ばかり。しかし、ミミの病気は進行し、彼女はロドルフォに別れを切り出す。そして、ミミはみんなに見守られながら死んでいく・・・。
 ロドルフォとミミが出会うアリア「冷たき手を」「私の名はミミ」、彼らが心を寄せ合う二重唱「愛らしい乙女よ」、マルチェッロの気を引きたいムゼッタのアリア「私が街を歩くと」、ロドルフォに別れを告げるミミのアリア「さようなら、あなたの愛の呼ぶ声に」、2組のカップルの別離の四重唱「楽しい朝の目覚めも、さようなら」、別れた恋人を忘れられないロドルフォとマルチェッロの二重唱「もう帰らないミミ」、病気のミミを助けようと自分の外套を売るコルリーネのアリア「古い外套よ、聞いてくれ」など、誰もが一度は耳にしたことがある名旋律が満載だ。

ソニア・ヨンチェヴァ独壇場の最終幕
 今回の映像は、日本での知名度は低いが歌に演技に秀でた歌手が多く出演し、いい意味でスター歌手のカリスマに邪魔されないリアルな芝居が楽しめるのがポイント。まさにシェイクスピアの国、英国ならではの演劇オペラが堪能できる。演出は演劇畑でも知られるリチャード・ジョーンズ。舞台装置はミュージカル『タイタニック』のスチュワート・ラングで、特に第2幕は、舞台がパリの雑踏からカフェ・モミュスのレストランに自然に転換するなど、驚きの連続だ。
 歌手では、やはりミミを歌うブルガリア生まれのソプラノ、ソニア・ヨンチェヴァに注目だろう。東欧出身らしい豊潤な声と確かな演技力で、英国ロイヤル・オペラとNYメトロポリタン歌劇場を中心に世界中で活躍している。特に、第3幕はヨンチェヴァの独壇場。最終幕のミミの死も、その迫真の演技から目が離せない。

 『ラ・ボエーム』は、今青春を謳歌している若者たちにも、若き日に青春を謳歌した熟年層にも胸を熱くするオペラだ。
 幸い、国内の映画館は再開され、館内の換気やソーシャルディスタンスの確保など、観客と従業員の安全のためのさまざまな感染予防対策が講じられている。今こそ、ウィズコロナ社会の新しい生活様式の中で、映画館でクラシック音楽を楽しむ第一歩を踏み出してみようじゃないか!

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2020.08.05

ロイヤル・オペラ『ラ・ボエーム』<タイムテーブルのご案内>



誰もが忘れられない青春の歌。活気にあふれた19世紀のパリを舞台に
若者たちの愛と死を描くプッチーニの傑作

「冷たき手を」「私の名はミミ」「私が街を歩けば」「さらば古外套よ」など、オペラを愛する人なら誰でも聴いたことがある名アリアの数々。ミュージカル『レント』の原作としても知られている《ラ・ボエーム》は、初めてオペラを観る人にも真っ先に薦めたい作品だ。プッチーニの旋律はなぜこんなにも人の心を捉え、揺さぶるのだろうか?誰もが一度は若者だった。そして将来の夢をかなえようと葛藤していたはずだ。プッチーニ自身の人生も投影されている若き芸術家たちの物語は、観客の胸を熱くさせる。

英国ロイヤル・オペラで40年以上ものあいだ上演されてきた伝統的な《ラ・ボエーム》の舞台が新しくなったのは2017年のこと。リチャード・ジョーンズの演出は、よりモダンでシンプルな舞台装置と、細部に凝った演技が特徴だ。特に映像ではその良さが堪能できるだろう。第1幕の屋根裏部屋のグレーを基調にした色彩から、第2幕のパリの華やかなクリスマス・イヴへの変化も見事。ヒロインのミミにはスター歌手ソニア・ヨンチェヴァが出演、リリックな声と情熱的な歌唱で涙を誘う。詩人ロドルフォは容姿と声のバランスがとれたテノール、チャールズ・カストロノボが出演。他にもムゼッタのシモーナ・ミハイ、マルチェッロのアンジイ・フィロニチックを始めとする若々しいキャストが出演。指揮のエマニュエル・ヴィヨームはプッチーニの書いたオーケストラの色彩を引き出し高い評価を得た。更に英国ロイヤル・オペラの合唱団は歌も達者だが、各々が役者としても秀逸で、第2幕における彼らの活躍も見逃せない。

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【作曲】ジャコモ・プッチーニ 
【演出】リチャード・ジョーンズ  
【指揮】エマニュエル・ヴィヨーム
【出演】ミミ:ソニア・ヨンチェヴァ
ロドルフォ:チャールズ・カストロノボ
ムゼッタ:シモーナ・ミハイ
マルチェッロ:アンジイ・フィロニチック 他

2020.08.05

ロイヤル・バレエ『コッペリア』<タイムテーブルのご案内>(再上映)

 Cast Swanilda: Marianela Nunez, Franz: Vadim Muntagirov, Dr Coppélius: Gary Avis, Coppelia; Asley Dean, Aurora; Claire Calvert, Prayer; Itziar Mendizabel, Conducted by Barry Wordsworth

コミカルな人形振りから、クラシック・バレエの粋まで楽しめる
ロマンティック・コメディの名作が、久しぶりにロイヤルの舞台に帰ってくる!

『コッペリア』はE.T.A.ホフマンの小説「砂男」を原作とし、1870年にパリ・オペラ座で初演。美しい人形コッペリアに恋したフランツとその恋人スワニルダ、そしてコッペリアを生み出したコッペリウス博士が織りなす、ロマンティック・コメディ。

英国ロイヤル・バレエで踊られているのは、バレエ団創設者ニネット・ド・ヴァロア版で、1954年の初演からレパートリーとして大切に踊られてきた。クラシック・バレエの技巧からコミカルな人形振り、民族舞踊までちりばめられ、ドリープ作曲による美しいメロディと共に、幅広い世代に愛されている。マリアネラ・ヌニェスのコメディエンヌぶり、ワディム・ムンタギロフの華麗な超絶テクニックは必見。
尚、特別映像の中にはデビュー時のヌニェスの姿が映るが、その時主役スワニルダ役を演じたのは吉田都だった。

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【振付】二ネット・ド・ヴァロア(イワ-ノフ、チェケッティ原振付)
【音楽】レオ・ドリーブ 【指揮】バリー・ワーズワース
【出演】スワニルダ:マリアネラ・ヌニェス フランツ:ワディム・ムンタギロフ
コッペリウス博士:ギャリー・エイヴィス 市長:クリストファー・サウンダース 宿屋の主人:エリコ・モンテス
スワニルダの友人:ミカ・ブラッドベリ、イザベラ・ガスパリーニ、ハンナ・グレンネル、ミーガン・グレース・ヒンキス、ロマニー・パイダク、レティシア・ストック
ペザントの女性:マヤラ・マグリ 公爵:ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド
オーロラ(曙):クレア・カルヴァート 祈り:アネット・ブヴォル

2020.07.15

8月公開作品 決定についてのお知らせ

新型コロナウィルスの影響により公開変更を重ねてきました英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2019/20ですが8月14日(金)からの公開が新たに決定致しました。つきましては以下の通り発表をさせて頂きます。

新しい日程及び作品(7月15日付け)
・8月14日(金)ロイヤル・オペラ「ラ・ボエーム」1月29日収録作品
・8月21日(金)ロイヤル・バレエ「コッペリア」(再上映)2019年12月10日収録作品
・8月28日(金)ロイヤル・オペラ「フィデリオ」3月13日収録作品
・9月4日(金)ロイヤル・バレエ「眠れる森の美女」(再上映)1月16日収録作品

※公開劇場
TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ日本橋、イオンシネマ シアタス調布、TOHOシネマズ流山おおたかの森、TOHOシネマズららぽーと横浜、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ西宮OS、イオンシネマ京都桂川、札幌シネマフロンティア、フォーラム仙台、中洲大洋劇場

※今シーズン公開を予定していましたロイヤル・バレエ「ザ・チェリスト」「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」につきましては諸般の事情から公開ができなくなりました。
代わりまして、今年1月に公開し、御好評を頂きました「コッペリア」を再上映させて頂きます。ロイヤル・オペラ「フィデリオ」につきましては、3月16日ロイヤル・オペラ・ハウス閉鎖の3日前に既発表とは別のキャストにて収録されていたものになります。9月4日からのロイヤル・バレエ「眠れる森の美女」は6月に公開しました作品の再上映です。金子扶生(ふみ)がオーロラ姫を演じ堂々のシネマシーズン主役デビューを飾った作品です。それぞれの作品に共通しますがシネマシーズンならではの映画館でしか味わえない、大画面での細部まで堪能できる映像と迫力ある音響で臨場感をお楽しみ頂ければ幸いです。

英国ロイヤル・オペラ・ハウスと共に今後の皆様のご健康をお祈り致します。来シーズンに向けての更なるご厚情を賜りたく、切にお願い申し上げます。

2020年7月15日
東宝東和株式会社

2020.06.15

ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』<タイムテーブルのご案内>

金子扶生 堂々の主役(オーロラ姫)でスクリーンに登場!

初々しくも緊張感にあふれたローズ・アダージオから、抒情的でロマンティックな幻影のパ・ド・ドゥ、そして華麗なグラン・パ・ド・ドゥまで、オーロラ姫の役はクラシック・バレエの中でも技術的にも、表現的にも難しい大役。映画館上映では当初ローレン・カスバートソンが踊る予定だったが、収録当日に怪我によって降板。急きょ当日はリラの精を踊る予定だったファースト・ソリストの金子扶生が異例の抜擢で見事に踊りきり、堂々とした華やかさと優雅でクリアな踊りにより新世代スターの誕生を印象づけた。端正なパートナーリング技術と、エレガンスを備えたフェデリコ・ボネッリの王子、そして超絶技巧を見せる青い鳥にマシュー・ボール、フロリナ姫にヤスミン・ナグディと人気の若手プリンシパルを配置した贅沢なキャスティング。これぞ究極の古典バレエという見ごたえたっぷりの壮麗な世界を体験してほしい。

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【振付】マリウス・プティパ
【追加振付】フレデリック・アシュトン、アンソニー・ダウエル、クリストファー・ウィールドン
【プロダクション】モニカ・メイソン(ニネット・ド・ヴァロワとニコライ・セルゲイエフに基づく)【美術】オリバー・メッセル【デザイン追加】ピーター・ファーマー
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー【指揮】サイモン・ヒューイット

【出演】オーロラ姫:金子扶生  フロリムント王子:フェデリコ・ボネッリ
国王フロレスタン24世:クリストファー・サウンダース お妃:エリザベス・マクゴリアン カタラビュット:トーマス・ホワイトヘッド
カラボス:クリステン・マクナリー フロリナ姫:ヤスミン・ナグディ 青い鳥:マシュー・ボール
英国の王子:ギャリー・エイヴィス  フランスの王子:ニコル・エドモンズ  インドの王子:デヴィッド・ドネリー  ロシアの王子:トーマス・モック
伯爵夫人:クリスティーナ・アレスティス  フロレスタン:ジェームズ・ヘイ  フロレスタンの姉妹:マヤラ・マグリ、アナ・ローズ・オサリヴァン
長靴を履いた猫:ポール・ケイ  白猫:レティシア・ストック  赤ずきん:ロマニー・パイダク  狼:ニコル・エドモンズ
~プロローグ~
澄んだ泉の精&騎士:ロマニー・パイダク&アクリ瑠嘉  魔法の庭の精&騎士:マヤラ・マグリ&ヴァレンティノ・ズケッティ 森の草地の精&騎士:クレア・カルヴァート&カルヴィン・リチャードソン  歌鳥の精:アナ・ローズ・オサリヴァン&ジェームズ・ヘイ  黄金のつる草の精&騎士:崔 由姫&セザール・コラレス リラの精&騎士:ジーナ・ストーム=ジェンセン&ニコル・エドモンズ

2020.06.05

ロイヤル・バレエ『ドン・キホーテ』<タイムテーブルのご案内>

元プリンシパルで世界的スター、カルロス・アコスタが振付けたバレエの楽しさが詰まった陽気な作品。

主役キトリはプリンシパル・ダンサーの高田茜!

ガラ公演でも頻繁に上演される3幕の結婚式の華やかなパ・ド・ドゥには、32回転のグラン・フェッテ、男性ダンサーのダイナミックな跳躍など見せ場がたっぷりある一方、2幕では、森の女王や妖精たちが登場し美しいクラシック・バレエの粋が味わえる。闘牛士や踊り子、ジプシーなど生き生きとしてパワフルな登場人物たちのコミカルなやり取りとスピーディな場面展開が、憂鬱な気持ちも吹き飛ばしてくれる最高の娯楽作だ。日本人プリンシパルの高田茜が主演するのも話題である。

英国ロイヤル・バレエ芸術監督ケヴィン・オヘアは、就任後の最初の大きな仕事として、しばらく上演が途絶えていた『ドン・キホーテ』の新しいプロダクションを構想。2013年、バレエ団を代表する人気ダンサー、カルロス・アコスタが抜擢され初の全幕作品に取り組み、初演では自ら主演した。舞台上でダンサーたちが賑やかな掛け声をかけ、テーブルや馬車の上でも踊り、スペインの街角の雰囲気を出すために、街の人々もたっぷりと踊りを見せる等、陽気な娯楽性をさらに追求した。また2幕では、ロマンティックなパ・ド・ドゥが加えられたほか、ジプシーの野営地では舞台上にミュージシャンが登場して演奏し、新しい振付も登場してエキゾチックな雰囲気を盛り上げた。舞台装置が出演者によって動かされることでさらに活気ある舞台に仕上がり、3幕のフィナーレもより祝祭性の高いものに。ドラマティックな演技を得意とするロイヤル・バレエのダンサーたちは作品に厚みを加え、一人一人の物語がくっきりと浮かび上がってより魅力的な舞台となった。

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【振付】マリウス・プティパ 【追加振付】カルロス・アコスタ 【音楽】レオン・ミンクス 【指揮】マーティン・イエーツ
【出演】ドン・キホーテ:クリストファー・サウンダーズ、サンチョ・パンサ:フィリップ・モーズリー、キトリ:高田茜、バジル:アレクサンダー・キャンベル
エスパーダ:ヴァレンティノ・ズケッティ、メルセデス:マヤラ・マグリ、キトリの友人:崔由姫、ベアトリス・スティクス=ブルネル
キューピッド:アナ・ローズ・オサリヴァン、ドルシネア:ララ・ターク、ドリアードの女王:金子扶生
ロレンツォ(キトリの父):ギャリー・エイヴィス、ガマーシュ:トーマス・ホワイトヘッド

2020.06.05

ロイヤル・バレエ『マノン』<タイムテーブルのご案内>

美しい少女マノンの愛の悲劇を描いたフランスの小説「マノン・レスコー」をもとにした、ケネス・マクミラン振付作品。恋に落ちたマノンとデ・グリューは駆け落ちするが――。
英国ロイヤル・バレエ団で活躍する日本人プリンシパルの平野亮一がマノンの兄レスコー役で出演。確かな技術に裏打ちされた酔っ払いの演技とダンスも必見!

バレエの中でも最もドラマティックで破滅的な作品のひとつである、ケネス・マクミラン振付の『マノン』。美しく衝動的な少女マノンは、若くハンサムな学生デ・グリューと出会って恋に落ちる。しかし、兄レスコーの手引きから富豪ムッシューG.M.から愛人にならないかと誘われたマノンは、デ・グリューとの愛と、G.M.との豪華な生活の間で引き裂かれる――。

原作はアベ・プレヴォによる18世紀のフランスの小説「マノン・レスコー」でオペラや映画にもなった。マクミランは1974年のバレエ初演時、オペラ版も手掛けたジュール・マスネの音楽を用いたが、オペラと同じ曲は一切使用していない。現在のバージョンは2011年に今回の指揮も手掛けたマーティン・イエーツが、マスネの既成の曲を最初からまるでこのバレエのための音楽として書かれたように再構成して完成させた。最後のマノンとデ・グリューが逃げ込んだ沼地で繰り広げる“沼地のパ・ド・ドゥ”が胸を打つ。

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【振付】ケネス・マクミラン 【音楽】ジュール・マスネ 【指揮】マーティン・イエーツ
【出演】サラ・ラム(マノン)、ワディム・ムンタギロフ(デ・グリュー)、平野亮一(レスコー)、イツァール・メンディザバル(レスコーの愛人)、ギャリー・エイヴィス(G.M.)

2020.06.01

公開決定についてのお知らせ

新型コロナウィルスの影響により公開変更を重ねてきました英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズンですが、映画館の再開に伴いまして6月5日(金)からの公開が決まりました。つきましては以下の発表をさせて頂きます。

以下新しい日程及び作品(6月1日付け<※一部劇場を除く>
<6月公開作:英国ロイヤル・バレエで活躍する日本人ダンサー作品特集>
・6月5日(金)ロイヤル・バレエ「マノン」(平野亮一)シーズン2017/18作品
・6月12日(金)ロイヤル・バレエ「ドン・キホーテ」(高田茜)シーズン2018/19作品
・6月19日(金)~2週間 ロイヤル・バレエ「眠れる森の美女」(金子扶生)

併せまして「眠れる森の美女」以降、公開が予定されています「ラ・ボエーム」、「ザ・チェリスト」「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」、「フィデリオ」につきましては公開日の調整などが決まり次第改めて発表させて頂きます。

英国ロイヤル・オペラ・ハウスと共に今後の皆様のご健康をお祈り致します。また更なるご厚情を賜りたく、切にお願い申し上げます。

2020年6月1日
東宝東和株式会社

2020.05.07

再度の公開変更についてのお知らせ

先日5月1日に英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2019/20 で5月8日(金)からの公開作品につきまして以下の発表をさせて頂きました。

以下変更日程及び作品(5月1日付け)<※一部劇場を除く>
<5月公開作:英国ロイヤル・バレエで活躍する日本人ダンサー作品特集>
・5月8日(金)ロイヤル・バレエ「マノン」(平野亮一)シーズン2017/18作品
・5月15日(金)ロイヤル・バレエ「ドン・キホーテ」(高田茜)シーズン2018/19作品
・5月22日(金)~2週間 ロイヤル・バレエ「眠れる森の美女」(金子扶生)

※大変残念ではありますが5月4日の緊急事態宣言の延長を受けまして映画館の休館が
続いております。それに伴いまして公開が延期となります。改めて公開が決まり次第、発表させて頂きますのでご了承下さいますよう、お願い申し上げます。

※併せまして「眠れる森の美女」以降、公開が予定されていました「ラ・ボエーム」、「ザ・チェリスト」「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」、「フィデリオ」につきましても同様に公開日の調整などが決まり次第改めて発表させて頂きます。

英国ロイヤル・オペラ・ハウスと共に1日でも早くエンタテインメントを楽しめる日常が戻る事と、皆様のご健康をお祈り致します。また更なるご厚情を賜りたく、切にお願い申し上げます。

2020年5月7日
東宝東和株式会社