ロイヤル・オペラ

ワルキューレ

Die Walküre

ロイヤル・オペラ

ワルキューレ

Die Walküre

リヒャルト・ワーグナーによる新プロダクションで大注目の四部作『ニーベルングの指環』 最も人気の高い第二作『ワルキューレ』がついに登場!

英国ロイヤル・オペラでは2023年、実に19年ぶりとなるワーグナーの四部作『ニーベルングの指環』(リング・シリーズ)が、序夜《ラインの黄金》でスタート。アントニオ・パッパーノ指揮、バリー・コスキー演出のニュー・プロダクションとして上演された。この舞台は、現代社会への警鐘として強烈なメッセージを放つコスキー演出が大きな話題を呼んだ。

今回は、全四作の中でも物語の核となり、最も人気の高い第二作《ワルキューレ》がついに登場。コスキーは、自身の生まれ故郷オーストラリアで発生した悲惨な山火事の光景を舞台に反映させた。真っ黒に焼け炭化した運命の木トネリコは痛ましく、神々の長・ヴォータンの娘である戦乙女(ワルキューレ)たちが集める死せる勇者たちも、同様に無惨な姿で描かれる。また《ラインの黄金》に象徴的に登場した全裸の老女――大地の女神エルダ(歌手とは別に俳優が演じた)も、今作で歌う場面こそないが、痛めつけられた大地の象徴として、また狂言回しのような存在として随所に登場する。

この新《ワルキューレ》には理想的なキャストが揃った。ヴォータン役は前作に続きクリストファー・モルトマンが務め、苦悩する神を見事に演じる。ジークムント役のスタニスラス・ド・バルベラク、ジークリンデ役のナタリア・ロマニウは、悲劇の中に陶酔的な音色を響かせ、ブリュンヒルデ役のエリザベート・ストリードは若々しい演技と卓越した音楽性で高く評価された。さらに、パッパーノ渾身の指揮による名場面「ワルキューレの騎行」も聴き逃せない。

PHOTO&MOVIE

STORY

不幸な結婚をしているジークリンデのもとに、敵に追われた男ジークムントが逃げ込んでくる。二人はすぐに惹かれ合うが、彼は彼女の生き別れとなっていた双子の兄だった。ジークリンデは夫フンディングに眠り薬を盛り、ジークムントは家にあるトネリコの木に突き刺さった剣を引き抜く。こうして兄妹は、禁断の愛で結ばれる。この展開は元々、神々の長ヴォータンが意図したことであったが、結婚の女神であり、ヴォータンの妻であるフリッカの猛烈な反対に遭う。ヴォータンは戦乙女ワルキューレである愛娘ブリュンヒルデが彼の命令に背いてジークムントの命を救おうとしたことを罰して、彼女を炎で囲んで眠りにつかせる。

  《ワルキューレ》(全3幕)
 
【音楽・台本】 リヒャルト・ワーグナー
【指揮】 アントニオ・パッパーノ
【演出】 バリー・コスキー
【美術】 ルーフス・デイドヴィスス
【衣裳】 ヴィクトリア・ベーア
【照明】 アレッサンドロ・カルレッティ
 
【コンサートマスター】 ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
マグヌス・ジョンストン
【映像監督】 ピーター・ジョーンズ
   
 
【キャスト】
 
【ヴォータン】 クリストファー・モルトマン
【ブリュンヒルデ】 エリザベート・ストリード
【ジークリンデ】 ナタリア・ロマニウ
【ジークムント】 スタニスラス・ド・バルベラク
【フンディング】 ソロマン・ハワード
【フリッカ】 マリーナ・プルデンスカヤ
【ヘルムヴィーゲ】 マイダ・フンデリング
【オルトリンデ】 ケイティ・ロウ
【ゲルヒルデ】 リー・ビセット
【ヴァルトラウテ】 クレア・バーネット=ジョーンズ
【ジークルーネ】 キャサリン・カービー
【ロスヴァイセ】 アリソン・ケトルウェル
【グリムゲルデ】 モニカ=エヴェリン・リーヴ
【シュヴェルトライテ】 ロンダ・ブラウン
【俳優】 イローナ・リンスウェイト

THEATER

※上映時間について、公開日が近づきましたら上映劇場へ直接お問い合わせ下さい。

上映劇場

地域 劇場名 上映期間
北海道 札幌シネマフロンティア 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
宮城 フォーラム仙台 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
東京 TOHOシネマズ 日本橋 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
東京 イオンシネマ シアタス調布 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
千葉 TOHOシネマズ 流山おおたかの森 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
神奈川 TOHOシネマズ ららぽーと横浜 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
愛知 ミッドランドスクエア シネマ 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
京都 イオンシネマ 京都桂川 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
大阪 大阪ステーションシティシネマ 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
兵庫 TOHOシネマズ 西宮OS 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)
福岡 kino cinéma天神 2025/9/5(金)~2025/9/11(木)