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2025.06.04

ロミオ役、ワディム・ムンタギロフさん特別インタビュー

インタビュー

「ロミオ役はとても僕に似ています。でも少しずつ大人になっていく僕と共に、変わってきています」

ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』シネマでロミオ役を演じたワディム・ムンタギロフ。理想的な貴公子そのものであるワディムですが、普通の若い青年であるロミオ役は特別な思い入れがあるとのことです。自分自身に近い役であるロミオから、最近はもっと複雑な役にも挑戦している彼が、どのように深化し成長して行っているのか、語っていただきました。

 
―ワディムさんは若い時からロミオ役を演じてこられてきました。それから年月を経て、あなたのロミオの演じ方は変わってきましたか?

ワディム:「ロミオ役はとても自然に演じられる役です。もう少し年を取れば、少し演じるのが大変になってくるかもしれません。いくつかのステップは今よりも難しく大変だと感じてくると思います。今の僕は、まだ早く走ったり、ふざけたりして楽しむことができています。まだロミオが僕に似合う役であるのは嬉しいことです。
今は自分のキャリアを通して、もっとドラマティックな役を演じる経験を重ねることができるようになりました。『マノン』のデ・グリュー、『マイヤーリング(うたかたの恋)』のルドルフ皇太子、ウィールドン『冬物語』のレオンティスなどです。これらのバレエ作品を通じて、僕はもう少し深い痛みを感じられるようになりました。」

ここ数年の間に、3幕で僕の演じるロミオは少し成熟してきたのではと思います。前よりも痛みや悲しみをもっと感じるようになっているかもしれません。ジュリエットが亡くなってしまったと思いこんだ時には、それまでのとても若い青年よりも大人になった姿を見せていると思います。

 
―ロミオはあなた自身に近いとおっしゃっていましたね。あなたに似ている役は他にはありますか?

ワディム:「はい、実際ロミオは僕に似ている人物です。僕はとても爆発的なエネルギーを持っていて、思い通りにならないと怒りを感じてしまって、なんとか思い通りにしようとしていました。でも今僕は少し大人になったと思うので、もっと落ち着いたと思います。今の僕は何かを感じて、例えば怒りを感じていても、すぐにそれを表に出さないで、その怒りを抑えようとすると思います。だから少しずつ僕は変わっています。『白鳥の湖』のジークフリート王子は僕が今まで最も多く演じた役だと思いますが、この役も僕自身に近いところがいつもあると感じています。 またアシュトンの『田園の出来事』のベリャーエフも僕に近いと思います。田舎に住んでいて、緩やかなシャツを着て、自然の中で楽しんでいるような人です。」

 
―ワディムさんは、まもなく『オネーギン』のタイトルロールを初めて演じることになっていますね。ロンドンでは、あなたのオネーギン役への期待でファンは持ちきりだそうです。これもまた、今まで演じてきた役とは違う、成熟した役ですね。

ワディム:「今シーズンの大きな役デビューは、オネーギンだけです。これから2週間後に初めて演じることになっていますが、これは僕にとっても大きな挑戦です。新しい役を演じるにあたって最初の2,3週間のリハーサルの間はなかなか大変です。役がまだ体に入っていないのでうまく行かないことが大きくて、ちょっと動揺したり、怒りを感じてしまったりすることもあります。まだまだ発展させなければならないこともあって、僕はちょっと苛立ちを感じてしまうこともあります。スタジオで稽古をしていて、まだいい感じには見えなかったりうまく行かない時にはストレスを感じたり不安になったりもします。この役は2週間ほどリハーサルを重ねてきており、ゆっくり少しずつ改善点を修正していて発展させていっています。もう少しこの役を理解することができるようになりましたし、昨日はリード・アンダーソンとの最初のリハーサルがありました。それはとても集中した、とても良いリハーサルでたくさんの知識を得ることができて、良い成果を出すことができました。あと2週間リハーサルを重ねて本番に臨みますが、とても楽しみです。

この役が楽しみなのは、今まで僕が演じてきた役とかなり違うからです。この役はあまりソロを踊らなくて、代わりにパートナーリングがとても多いです。大体バレエだとソロとパ・ド・ドゥが半々くらいでたくさん踊ってパートナーリングもたくさんするわけですが、『オネーギン』では、パートナーリングに集中します。また自分と全く違ったタイプの人間、傲慢で自己愛が強い人を演じなければならなくて、僕にはそういう部分は全然ないので、大きな挑戦です。でも僕はこのプロセスを楽しんでいて、僕自身の中からそのような要素を頑張って見つけ出そうとしています。」

 
―いつかワディムさんのオネーギンを拝見したいですね!きっと素晴らしいはずです。
さて、ワディムさんは今年の夏も日本で踊ってくださいます。日本で踊ることは楽しみにしてくださっていると思いますが。

ワディム:「僕を含めた多くのバレエダンサーは、夏はもっと休んで、あまり舞台の仕事をしたくないと思っているんです。でも日本で踊ってほしいというオファーがあれば、もちろん、喜んで引き受けます。毎回日本ではとても幸せな思いをしています。でも舞台の準備には入念に準備をしなければならないのがちょっと大変です。僕は両親とは夏にしか会えないので、毎年会うことにしています。それと同時に、日本の舞台に立つ準備を進め、身体をしっかり作らなければなりません。シーズンの前に怪我をしてしまったので、足を痛めないように良い床で踊らなければならず、スタジオにこもらなければなりません。父もプリンシパル・ダンサーだったので、僕たちは一緒に稽古をすることができて、良い機会になっています。父も僕と一緒に稽古できることを喜んでいます。夏は父が僕にバレエクラスを教えてくれて、ソロやパ・ド・ドゥも一緒に練習するのが通例となっています。

もちろん日本で踊ることはとても楽しみです!日本のお客さまはバレエが大好きなことをよく知っています。彼らはバレエに対してとても敬意を持ってくださっているし、僕たちを舞台の上で観ることを楽しみにしていることを実感します。バレエダンサーのキャリアが短くて、大変なこともきちんと理解してくださっていて、華やかな踊りを見せることは奇跡的なことも知っています。ダンサーがキャリアを重ねていく中で、成熟してきて、新しい役に挑戦していき変化していくことも理解してくださっています。本当に日本の皆さんの愛と応援を感じています。」

 
―今年の夏、日本ではどんなことをしたいと思っていますか?

ワディム:「日本でやりたいことはたくさんあるのですが、なかなか十分な時間がありません。僕は自然が大好きなので、日本の自然をもっと見たいと思っています。去年の夏は箱根で2,3日過ごすことができました。とても美しくて、リラックスできて、素晴らしい温泉にも入ることができました。僕の心や体にとても良いことができたと思いました。今年の夏もオフに何かできるといいなと思っています。自然に触れて自分を充電できるような、昨年と同じようなことができればいいですね。」

 
―日本の観客は、スクリーンでのあなたのロミオ役の素晴らしい演技にきっと魅せられるはずです。

ワディム「ありがとうございます。映画館でみなさんに僕のロミオを観てもらえると嬉しいです!」

2025.03.24

オペラ『ホフマン物語』見どころをご紹介します

コラム

石川 了(音楽・映画・舞踊ナビゲーター)

 フランスの作曲家ジャック・オッフェンバックの幻想オペラ『ホフマン物語』は、“オペレッタの王様”と称されたオッフェンバックがパリの音楽界から“オペラ作家”として認められたいとの想いで取り組んだ、彼にとって最後となった作品だ。未完のままオッフェンバックは61歳でこの世を去り、友人の作曲家エルネスト・ギロー(『カルメン』の台詞をレチタティーヴォに作曲した人)が補筆完成して、1881年2月10日にパリのオペラ・コミック座で初演された。

 その後、上演した劇場の火災などで初演の楽譜や資料が散逸し、現在まで決定版がないまま複数のバージョンの楽譜が存在している。どのバージョンも、詩人ホフマンが3つの失われた恋を振り返るという基本ストーリーは変わらないが、オッフェンバック自身が命名した「幻想オペラ」(Opera fantastique)という要素がクリエイターの想像力を掻き立てるのか、物語の順番や音楽が異なるさまざまな『ホフマン物語』が上演されている。

 

 英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ2024/25『ホフマン物語』では、挑発的な読み替えで常に論争を巻き起こすイタリアの演出家ダミアーノ・ミキエレットによるポップで奇抜、ちょっとダークな幻想的ステージが見どころだ。

 クリエイティブチームをオールイタリア人で固め(セットデザイン:パオロ・ファンティン、衣装:カルラ・テーティ、照明:アレッサンドロ・カルレッティ、振付:キアーラ・ヴェッキ)、バレエあり、サーカスあり、そのユーモアと遊び心は、まるでイタリアの映画監督フェデリコ・フェリーニの映画のよう。

 人生にも詩作にも幻滅している初老の詩人ホフマンは、ニュルンベルクの居酒屋ルーサー・タバーンで、詩のミューズの導きにより、パリの少年時代(オランピアへの恋)、ミュンヘンの青年時代(アントニアとの恋)、大人になったヴェネツィア(ジュリエッタとの恋)という若き日の恋した時代を旅することで、これからの詩作人生に新たな希望を見出す。このようなドラマ展開も人間賛歌を謳うフェリーニ的だ。観る人それぞれが何かしらの想いを抱く『ホフマン物語』である。

 ちなみに、筆者がミキエレット演出に初めて接したのは、2010年ロッシーニ・オペラ・フェスティバルを取材した『シジスモンド』だ。舞台を本来のポーランド王宮から精神病院に読み替え、その大胆な演出に対してカーテンコールでは激しいブーイングが飛び交った。彼は当時のインタビューで、「ロッシーニのオペラは、例えば愛の場面でもはっきりと愛を表現している音楽になっていないところに、演出のイメージがふくらむのです」と語っていた。音楽から発想を得て、今となっては古臭いかもしれないオペラの物語を、現代の私たちに違和感なく観てもらうための読み替え演出。それがミキエレットの世界的な人気の理由なのだろう。

 

 国際色豊かな旬の歌手のパフォーマンスを、映画館の迫力のスクリーンと音響空間で堪能できるのも、英国ロイヤル・バレエ&オペラの醍醐味のひとつである。

 主人公ホフマンを歌うのは、ペルー出身の世界的スーパーテノール、ファン・ディエゴ・フローレスだ。51歳の彼は少年から若者、青年、老人までを演じ切る。ホフマンの“宿敵”であるリンドルフ、コッペリウス、ミラクル博士、ダペルトゥットの4役には、イタリアの人気バスバリトン、アレックス・エスポージト。オランピアは、本公演でロイヤル・オペラ・ハウスデビューを飾ったロシアの新進ソプラノ、オルガ・プドヴァ。アントニアは、2023年パレルモ・マッシモ劇場来日公演『椿姫』のヴィオレッタが記憶にも新しいアルバニア出身のソプラノ、エルモネラ・ヤオ。ジュリエッタを演じるのは、今年10月に新国立劇場2025/26シーズン開幕公演『ラ・ボエーム』でミミを歌うイタリア系アメリカ人ソプラノ、マリーナ・コスタ=ジャクソン。彼女とニクラウスを演じるフランス系カナダ人のメゾソプラノ、ジュリー・ブリアンヌが、第3幕冒頭に「ホフマンの舟歌」を歌う。

 

 指揮は、故クラウディオ・アバドの片腕としてマーラー・チェンバー・オーケストラやルツェルン祝祭管弦楽団のコンサートマスターを務めた後、指揮者に転向したイタリア出身のアントネッロ・マナコルダ。室内オーケストラ「カンマーアカデミー・ポツダム」の首席指揮者で、今年2月にパリ・オペラ座の新制作であるドビュッシーの歌劇『ペレアスとメリザンド』を指揮し、8月にはドニゼッティの歌劇『マリア・ストゥアルダ』でザルツブルク音楽祭にデビュー予定。まさに「いつ観るか?今でしょ!」の指揮者の一人だ。

2025.02.18

バレエ『シンデレラ』見どころをご紹介します

コラム

森菜穂美(舞踊評論家)

<英国バレエを象徴する不朽の名作『シンデレラ』>

誰もが知っているペロー原作のおとぎ話『シンデレラ』は、陰影に富みながらも繊細で深みがあるプロコフィエフの音楽を用いたバレエ作品となり、愛され続けてきました。英国ロイヤル・バレエの創立に関わってロイヤル・スタイルを作り上げたフレデリック・アシュトンによって振り付けられ1948年に初演されて以来、ロイヤル・バレエだけでなく、世界中のバレエ団で上演されています。実は英国の振付家によって初めて振り付けられた全幕バレエ作品であり、英国のバレエの歴史の中では最も重要な20世紀の古典作品です。初演でシンデレラ役を踊ったのは、映画『赤い靴』の主演で映画史にも名を刻んだモイラ・シアラーでした。

 

<シンデレラの義理の姉たちの演技を楽しんで!>

アシュトン振付の『シンデレラ』の大きな魅力は、単なるシンデレラ・ストーリーに留まらない様々なイメージやキャラクターたちに富んでいることが挙げられます。英国伝統のパントマイム劇の要素を盛りこんで、女装した男性ダンサーがユーモラスに義理の姉たちを演じて舞台狭しと暴れまわります。このことによって、彼女たちがシンデレラをいじめているわけではなく、家族の一員としてお互いが実は仲良しであることも示されています。義理の姉たちを初演で演じたのはアシュトン自身と名手ロバート・ヘルプマンでしたが、そのキャラクターについては、時代の変化と共に表現方法も変化していき、初演の時の曲がった鼻など醜く見える表現は取り除かれました。インスタグラマーのように承認欲求に囚われたファッション中毒の女性たちとして滑稽に描かれています。シネマ上映のキャストでは芸達者なベネット・ガートサイドと、王子役も踊っていて『不思議の国のアリス』のシネマでは白うさぎ役を演じたジェームズ・ヘイがきらびやかで魅力的に演じていますが、別キャストでは女性ダンサーが義理の姉妹を演じる異例の回もありました。本作の幕間では、姉妹役ガートサイドとヘイが繰り広げる抱腹絶倒の対談コーナーもあるので、ぜひお楽しみに。

 

<「時間」と「運命」についての物語>

『シンデレラ』のもう一つ重要な要素は、12時の鐘と共に魔法が解けてしまうという設定に見られるように「時間」と「運命」についての物語であるということです。シンデレラは清らかで優しい心で幸福な運命を手繰り寄せますが、時間に縛られています。真夜中、12時を告げる時の時計の針が刻む音を思わせる音楽や振付の巧みさ、運命を象徴させるようなドラマティックな旋律が魅惑的です。美しく変身したシンデレラが舞踏会に足を踏み入れ、皆の視線を浴びてガラスの靴に模したポワントで立ちながら一歩一歩ゆっくりと階段を降りて、胸を高鳴らせながら運命に向かっていく時の、緊張感に満ちながらも晴れやかな姿にはぜひ注目してください。

 

<共感できる等身大のヒロイン像を演じた金子扶生の魅力>

シンデレラは不幸な境遇にも負けずに、時には涙することはあるけど明るく前向きです。思わず応援したくなる等身大のヒロインとして運命を自分自身で切り開き、ユーモラスな演技もします。箒をパートナーに見立てて踊るソロは名場面の一つですが、脚をガニ股にして踊るキュートで微笑ましいところもあります。アシュトン特有の細かいパ・ド・ブレ(ポワントを履いた足で床を滑るように小刻みに動かす)、上半身を曲げて倒す振付、独特の優美なエポールマン(肩の位置でアクセントをつける)や素早いアレグロの動きなど、難しい技術がてんこもりです。ダンサーには高度なクラシックのテクニックが求められますが、いともたやすく踊っているように見せなければなりません。今回のヒロインである金子扶生は、2021年にプリンシパルに昇進して以来、次々と大作に主演して今やロイヤル・バレエを代表するプリマ・バレリーナとなりました。お姫様に変身した姿の華やかさ、精緻な技術と健気さの中に聡明さを湛えた繊細な表現力が光ります。

シンデレラの王子の人物像ははっきりしていないのですが、今回この役を演じるウィリアム・ブレイスウェルは、この役に共感できるところや温かみを持たせたいと語っており、実際に温かい人柄や優しさを感じさせる、理想的な王子様としてノーブルに、そして伸びやかで華麗な踊りを見せています。『シンデレラ』にはいわゆるグラン・パ・ド・ドゥはないのですが、2幕の舞踏会で王子がシンデレラの姿を探し求めているところから始まるクラシカルなパ・ド・ドゥは、プロコフィエフが創り上げる雄大でドラマティックな旋律と相まって多幸感にあふれロマンティックなことこの上ありません。

 

<ファンタジックな舞台を盛り上げる美術と衣裳>

四季の精の踊りや星の精たちの群舞など、『シンデレラ』は名場面に満ちています。これらの場面を盛り上げるのが舞台美術と演出で、今回はウェストエンドでの『となりのトトロ』でローレンス・オリヴィエ賞に輝いたトム・パイが自然の花々をテーマにデザインしました。舞踏会の場面が花の咲き乱れるガーデンパーティに設定されています。最新のプロジェクションマッピング技術を駆使してかぼちゃが馬車に変身するところや四季の精の踊り、星の精の踊りなどもファンタジックに演出。アカデミー賞に8度ノミネートされ、『エリザベス:ゴールデンエイジ』でアカデミー賞衣裳デザイン賞に輝いたアレクサンドラ・バーンによるオートクチュールのようにファッショナブルな衣裳にもぜひご注目ください。

 

<日本人ダンサーも大活躍>

2幕の舞踏会の冒頭から、驚くような高さの跳躍を連発して思わず目を奪われてしまう道化の踊り。超絶技巧で魅せる道化役を演じているのが、2020年入団で日本出身の若手ソリスト五十嵐大地です。四季の精の踊りはそれぞれ音楽性にあふれていて魅力的ですが、夏の気だるさを情感豊かに表現しているファースト・ソリストの佐々木万璃子にもぜひご注目ください。星の精や舞踏会では佐々木須弥奈の姿も見ることができます。温かい包容力とエレガンス、強さを兼ね備えてシンデレラを導く仙女には、別公演ではシンデレラ役も演じていた実力派プリンシパルのマヤラ・マグリ。その他ダンス教師や二人の求婚者など、楽しい登場人物たちが華やかに本作を彩ります。

 

<心温まるファンタジックな名作、バレエの魔法を味わって>

心が優しく清らかなシンデレラが報われて幸せをつかむ『シンデレラ』の物語は、どの時代においても少女たちの憧れのシンデレラ・ストーリーでした。ロイヤル・バレエの『シンデレラ』はその中でも最高傑作といえます。世界最高レベルのダンサーたちによる華麗な踊り、プロコフィエフの美しく壮大な音楽、ファンタジックな変身場面や豪華絢爛な舞踏会とファッショナブルな衣裳、愉快な登場人物たちと余韻の残るハッピーエンドで、誰もが幸せな気持ちで劇場を後にできる名作です。ロイヤル・オペラハウスの良席で観ているような臨場感を映画館でぜひ味わってください。