バレエ作品の中でも最もドラマティックで破滅的な作品のひとつとして高い人気を誇る、ケネス・マクミラン振付の『マノン』。『ロミオとジュリエット』『うたかたの恋―マイヤリング』と並び、マクミランの代表作と呼ばれるドラマティック・バレエの最高傑作であり、今年で初演から50周年を迎える。
18世紀のパリの退廃的な裏社交界が舞台。多くの男性を惑わせる美貌の少女マノンが、神学生のデ・グリューと出会い熱烈な恋に落ちる。兄レスコーの手引きから富豪ムッシュG.M.から愛人にならないかと誘われたマノンは、デ・グリューとの愛と、G.M.との豪華な生活の間で引き裂かれる。高級娼婦として悪徳にまみれ、いかさま賭博に手を染めるが―
出会いの後の甘美そのものの恋の歓びを伝える“寝室のパ・ド・ドゥ”、それと対照的な終幕、マノンとデ・グリューが逃げ込んだルイジアナの沼地で、最後の命の炎を燃やして果てるまでの壮絶な“沼地のパ・ド・ドゥ”が胸を打つ。
(上演日:2024年2月7日)
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【振付】ケネス・マクミラン
【音楽】ジュール・マスネ
【編曲】マーティン・イェーツ (選曲:レイトン・ルーカス、協力 ヒルダ・ゴーント)
【美術】ニコラス・ジョージアディス
【照明デザイン】ジャコポ・パンターニ
【ステージング】ラウラ・モレ―ラ
【リハーサル監督】クリストファー・サウンダース
【レペティトゥール】ディアドラ・チャップマン、ヘレン・クローフォード
【プリンシパル指導】アレクサンドル・アグジャノフ、リアン・ベンジャミン、アレッサンドラ・フェリ、エドワード・ワトソン、ゼナイダ・ヤノウスキー
【コンサートマスター】セルゲィ・レヴィティン
【指揮】クン・ケッセルズ
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
【出演】
マノン:ナタリア・オシポワ
デ・グリュー:リース・クラーク
レスコー:アレクサンダー・キャンベル
ムッシュG.M.:ギャリー・エイヴィス
レスコーの愛人:マヤラ・マグリ
マダム:エリザベス・マクゴリアン
看守:ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド
ベガー・チーフ(物乞いの頭):中尾太亮
高級娼婦:崔由姫、メリッサ・ハミルトン、前田紗江、アメリア・タウンゼント
三人の紳士:アクリ瑠嘉、カルヴィン・リチャードソン、ジョセフ・シセンズ
娼館の客:ハリー・チャーチス、デヴィッド・ドネリー、ジャコモ・ロヴェロ、クリストファー・サウンダーズ、トーマス・ホワイトヘッド
老紳士:フィリップ・モーズリー
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