ロイヤル・オペラ・ハウスは11月7日(水)、国民保健サービスの職員(National Health Service、通称NHS)、教師、ウクライナ避難民による合唱団、ロイヤル・バレエ・スクールのメンバーを特別に招待し『ドン・キホーテ』公演を開催した。
国王チャールズ3世とカミラ王妃両陛下のご訪問は戴冠式以来初めてとなり、NHS75周年と招待客の功績、そしてロイヤル・オペラ・ハウスが英国内外の多くの個人、グループ、学校と協力しバレエとオペラを地域社会の中心に据えていることを称えるため、本公演にご臨席された。
両陛下は満員の観客とともにロイヤル・バレエ団による『ドン・キホーテ』の壮大な舞台を楽しまれ、本公演は世界中の1281の映画館に放送された。(※日本公開は2024年1月26日~2月1日)
公演終了後にはバレエ芸術監督のケビン・オヘア、カルロス・アコスタ(『ドン・キホーテ』演出家)、ロイヤル・バレエ団のプリンシパル・ダンサーであるマヤラ・マグリとマシュー・ボールを含むバレエ団メンバーが国王チャールズ3世とカミラ王妃両陛下と会見し、両陛下は彼らの目覚ましい活躍を祝福した。
NHS75周年を記念する本公演には、パンデミック時のNHS職員の働きに感謝するために2020年に始まった〈ROH Thanks the NHS〉の一環として600人以上のNHSスタッフが参加。この取り組みでは、10,000人以上のNHS職員が公演チケットの大幅割引を享受している。
さらに、ロイヤル・オペラ・ハウスのウクライナ人コミュニティへの継続的な支援の一環として、戦争で家を失った130人のウクライナ人で構成されるSongs for Ukraine合唱団が招かれた。この合唱団は歌うことを通じて希望を鼓舞することを目的として昨年設立され、春のデビュー公演の成功を受けて12月にブラッドフォード大聖堂とロイヤル・オペラ・ハウスのポール・ハムリン・ホールで開催される2つの華やかなクリスマス・コンサートで再び共演が予定されている。