イギリスを代表する演出家マクヴィカーと、円熟を極めるパッパーノの指揮で贈る至高の舞台。
2006年に英国ロイヤル・オペラで初演されたこのプロダクションは、数ある《フィガロの結婚》の舞台の中でも「決定版!」と言われ大評判となったもの。何度も再演を重ねてきた。しかし今回は、台本を自然に表現できる若手イタリア人を中心とした理想的キャストが実現。中でも気品ある美声と抜群の歌唱力で観客の熱狂的な拍手を受ける伯爵夫人役のロンバルディは最大の聴きどころだ。また、アルカンタラが演じるアルマヴィーヴァ伯爵も超わがままな演技がリアルで面白い。再演にも関わらずマクヴィカー自身が細かいところまで演出をつけ、モーツァルトを知り尽くしたパッパーノがアンサンブルの細部まで鮮やかに指揮をする。劇場が誇る合唱団と俳優たちの演技も必見。
(上演日:2023年4月27日)
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【音楽】:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
【台本】:ロレンツォ・ダ・ポンテ(原作:ピエール=オーギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェの戯曲 『狂おしき一日、またはフィガロの結婚』)
【指揮】:アントニオ・パッパーノ
【演出】:ディヴィッド・マクヴィカー
【出演】
フィガロ:リッカルド・ファッシ、
スザンナ:ジュリア・セメンツァート、
バルトロ:ヘンリー・ウォディントン、
マルチェッリーナ:モニカ・バチェッリ、
ケルビーノ:ハンナ・ヒップ、
アルマヴィーヴァ伯爵:ヘルマン・E・アルカンタラ
ドン・バリージオ:グレゴリー・ボンファッティ、
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:フェデリカ・ロンバルディ
アントニオ:ジェレミー・ホワイト、
ドン・クルツィオ:アラスデア・エリオット、
バルバリーナ:ヘレン・ウィザース