ロイヤル・オペラ
椿姫
La traviata
ロイヤル・オペラ
椿姫
La traviata
ロンドンの観客が熱狂し、新たな伝説が生まれたー
アレクサンドル・デュマ・フィスの戯曲をヴェルディがオペラ化した『椿姫』は、『リゴレット』と並ぶ中期三大傑作の一つ。舞台は19世紀半ばのパリ、貴族や富豪たちの寵愛をほしいままにしていた高級娼婦ヴィオレッタは、青年アルフレードとの真実の愛に目覚めるも、やがて引き返すことのできない事態へと進んでいく悲劇の物語。英国ロイヤル・オペラの『椿姫』は、巨匠リチャード・エアが1994年に初演出し、以来上演され続けている人気の看板プロダクションです。エアの演出は伝統的なスタイルを保持しながらも、気品のあるスタイリッシュな美しさで登場人物たちのドラマを際立たせます。
ヴィオレッタを演じるのは、南アフリカ出身のソプラノ歌手プリティ・イェンデ。しなやかで光沢のある稀にみる美声の持ち主で、今やオペラ界に欠かせない存在としてスター歌手になった彼女は、2019年パリ・オペラ座の『椿姫』ヴィオレッタ役でブレイク。本作では卓越したテクニックと芸術性、気取りのない自然なスタイルで、善良な若い娘が純愛を貫いて死んでいくまでを情熱的に演じています。
また、アルフレード役のスティーヴン・コステロは愛情深い恋人を好演、彼の父ジェルモンはブルガリア出身のバリトン歌手ウラディーミル・ストヤノフが格調高い歌と演技を披露します。指揮は若きイタリア人マエストロ、ジャコモ・サグリパンティ。ワルツのリズムに乗った透明感のある弦楽の響きが美しく、しかも緊迫した場面の推進力も見事。
PHOTO&MOVIE フォト&ムービー
STORY ストーリー
【STORY】
パリの高級娼婦ヴィオレッタは肺の病におかされ、豪奢な快楽の日々でそれをまぎらわしている。そこに彼女を真剣に愛する青年アルフレードが現れ、ヴィオレッタは真実の愛にめざめる。華やかな生活を捨てパリ郊外で幸せな暮らしをする恋人たち。だが田舎から来たアルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタを訪れ、息子とその妹のためにこの愛を諦めるように迫る。ヴィオレッタは身を引くことを決心し、過去のパトロンであった男爵の元に戻ることに。事情を知らないアルフレードは、ヴィオレッタを人々の面前で侮辱する。決闘で男爵を傷つけたアルフレードは外国に旅立ち、独りになったヴィオレッタの病は進み、やがて死の時が近づいてくる…。
【作曲】 | ジュゼッペ・ヴェルディ |
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【台本】 | フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ(原作:アレクサンドル・デュマ・フィスの戯曲『椿姫』) |
【指揮】 | ジャコモ・サグリパンティ |
【演出】 | リチャード・エア |
【再演演出】 | バーバラ・ルック |
【美術】 | ボブ・クロウリー |
【照明】 | ジーン・カルマン |
【振付】 | ジェーン・ギブソン |
【出演】 |
ヴィオレッタ・ヴァレリー:プリティ・イェンデ フローラ・ベルヴォア:アンジェラ・シムキン ドビニー侯爵:ジェレミー・ホワイト ドゥフォール男爵:ジェルマン・E. アルカンタラ 医師グランヴィル:デイヴィッド・シップリー ガストーネ(レトリエール子爵)アンドレス・プレスノ アルフレード・ジェルモン:スティーヴン・コステロ アンニーナ:クセニア・ニコライエワ ジュゼッペ:ニコラス・シャラット ジョルジョ・ジェルモン:ウラディーミル・ストヤノフ 使者:ジョン・バーネイズ フローラの召使:トーマス・バーナード |