くるみ割り人形

The Nutcracker

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INTRODUCTION

華やかな衣装と舞台装置に目を奪われるクリスマスの風物詩
チャイコフスキーの輝かしい音楽に彩られた名作『くるみ割り人形』

ルドルフ・ヌレエフ版『くるみ割り人形』は、E.T.A.ホフマン原作による怪奇的な要素とファンタジックな面が融合し、初恋と冒険を通してクララが成長する姿が描かれます。大きな特徴は、魔術師ドロッセルマイヤーと王子を同じダンサーが務め、初老の紳士と光り輝く理想的な王子を演じ分けていることです。クララが紳士的なドロッセルマイヤーに憧れ、その面影を王子の中に見出し愛するという物語になっており、1幕と2幕が巧みにつながっている演出はとても映画的です。また、ホフマンの心理ホラー的な要素が現れているのは、1幕のねずみたちのシーン。「子ねずみ」と呼ばれるパリ・オペラ座学校の生徒が演じており、集団でクララに襲い掛かる様子はまさにホラー映画です。

金平糖のグラン・パ・ド・ドゥは、細かい足技やリフトなど非常に複雑で高度な技巧をちりばめた作品になっており、大人も魅了する芸術性と深みがあります。『くるみ割り人形』ならではのお菓子の国での華麗なディヴェルティスマンや、ニコラス・ジョージアディスがデザインした豪華な衣裳、美しくダイナミックな群舞による雪の場面もあって家族連れでも楽しめます。クララ役を演じたドロテ・ジルベールは、パリ・オペラ座バレエを代表する人気エトワールです。クリアで正確なテクニックに、表情豊かな演技でイノセントな少女が大人になっていく様子を自然に演じています。ドロッセルマイヤーと王子の二役を演じるのは、オペラ座最年少エトワールのギヨーム・ディオップ。パリ五輪の開会式で踊りを披露したことで注目を浴び、長くしなやかな脚と高い跳躍でファッション界からも注目される端正な容姿の貴公子です。その彼が、ミステリアスな老紳士ドロッセルマイヤーを演じます。ディオップはジルベールからの指名でこの役を演じており、パートナーシップの素晴らしさも必見です。クララの姉ルイーザを2025年11月の昇進試験でプルミエール・ダンスーズに昇進したビアンカ・スクダモアが演じます。弟フリッツは人気上昇中のアントワーヌ・キルシェール、さらに、雪のソリストとアラビアに、収録後にエトワールに昇進したロクサーヌ・ストヤノフが出演するなど、今回も豪華キャストとなっています。
ヌレエフ版『くるみ割り人形』は、来日公演で上演されたことがなく映像パッケージとしても発売されていないため、今回のシネマ上映は貴重な機会となります。パリ・オペラ座ならではの壮麗でファンタジックなクリスマスの夢を、ぜひ映画館でお楽しみください。


(2023年12月16日・19日 パリ・オペラ座バスティーユにて収録/上映時間:1時間48分)



音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:ルドルフ・ヌレエフ
指揮:アンドレア・クイン
舞台美術・衣装:ニコラス・ジョージアディス
映像監督:フランソワ・ルシヨン



【プログラム】
上映時間:上映時間:1時間48分
※休憩時間はございません。予めご了承くださいませ。

●第1幕:50分
第1場 街角
世紀の変わり目のクリスマス・イブ。街は人々でにぎわい、誰もが心を弾ませながら、これから始まる祝祭の夜を待ちわびている。

第2場 シュタルバウム家
シュタルバウム家の温かな居間には家族や友人たちが集まり、楽しいクリスマス・パーティーが開かれている。名付け親のドロッセルマイヤーがたくさんの贈り物を抱えて現れ、操り人形や手品で子どもたちを楽しませる。クララ、姉のルイーザ、弟のフリッツは仮装し、ドロッセルマイヤーの助けを借りてまるで時計仕掛けのおもちゃのように踊って遊ぶ。

第3場 クリスマスツリー
ドロッセルマイヤーは、クララに木製の兵隊の姿をした美しいくるみ割り人形を贈る。クララはすっかり心を奪われるが、嫉妬したフリッツが人形を壊してしまい彼女は涙に暮れる。
ドロッセルマイヤーはフリッツをたしなめ、壊れた人形を修理して再びクララの手に戻す。そこへ祖父母も加わり、家族の踊りが続いていく。

第4場 夢
パーティーの疲れからクララは椅子に座ったまま眠りに落ちる。時計が真夜中を告げると部屋のあちこちからネズミたちが現れ、居間は一変して恐ろしい世界となる。クララはくるみ割り人形を守ろうと必死に立ち向かうが、ネズミの王の登場で戦いは激しさを増す。おもちゃの兵隊たちは劣勢に立たされるが、遂にくるみ割り人形が目を覚まし兵隊たちを率いてネズミの王を倒す。

第5場 雪の王国
居間は美しい雪の庭園へと姿を変える。これまで堅く無機質だったくるみ割り人形は凛々しい青年の姿となり、クララを舞いへと誘う。舞い散る雪の中、二人は静かで幻想的なダンスを踊り、物語は夢の世界へと深く入り込んでいく。


●第2幕:58分
第1場 シュタルバウム家
クララはなおも青年とともに甘く優しい夢の中にいる。舞台は再びシュタルバウム家の居間へと戻る。

第2場 悪夢
夢は次第に不安な色を帯びる。くるみ割り人形に嫉妬する存在が現れ、クララは再び恐怖に包まれる。青年は「すべては幻想なのだ」と語りかけ、彼女を落ち着かせようとする。

第3場 旅
クララの夢は続き、家族や客人たちは次々と異国の姿へと変わり遠い世界へ運ばれていく。姉と弟はスペインに、祖父母はアラビアに、父と母はロシアに。客人たちは中国や、マリー・アントワネットの時代のフランスへ。そして色とりどりの踊りが繰り広げられる。

第4場 舞踏会
幻想の世界の舞踏会が開かれ、クララは青年とともにその中心で踊る。華やかな花々のように踊りが広がり夢は最高潮に達する。

第5場 クララの目覚め
やがてクララはパーティーの最中に眠り込んでいたことに気づく。帰り支度を始めた客人たちに囲まれ、両親に優しく起こされる。

第6場 街角
クララはひとり街に立っている。夢だったのか、現実だったのか――。戸惑いと余韻を胸に、静かに夜の街を見つめている。

CAST

  • ビアンカ・スクダモア

  • アントワーヌ・キルシェール

  • ファニー・ゴルス

  • エロイーズ・ブルドン

  • ロクサーノ・ストヤノフ

  • ジェレミー=ルー・ケール

  • アントニオ・コンフォルティ

  • トマ・ドキ―ル

  • レオ・ド・ビュスロル

  • マリーヌ・ガニオ

  • シュン・ヴィン・ラム

  • セバスチャン・ベルトー

クララ:ドロテ・ジルベール

ドロッセルマイヤー/王子:ギヨーム・ディオップ

ルイーザ(クララの姉):ビアンカ・スクダモア

フリッツ(クララの弟):アントワーヌ・キルシェ―ル

母:ファニー・ゴルス

父:セバスチャン・ベルトー

雪のソリスト:エロイーズ・ブルドン、ロクサーヌ・ストヤノフ

アラビア:ジェレミー=ルー・ケール、ロクサーヌ・ストヤノフ

アクロバット:アントニオ・コンフォルティ、トマ・ドキール、レオ・ド・ビュスロル

パストラル(葦笛):マリーヌ・ガニオ、イネス・マッキントッシュ、シュン・ヴィン・ラム

THEATER

地域 劇場名 上映期間
北海道 札幌シネマフロンティア 2026/01/23(金)~
宮城 フォーラム仙台 2026/01/23(金)~
東京 TOHOシネマズ 日本橋 2026/01/23(金)~
東京 イオンシネマ シアタス調布 2026/01/23(金)~
埼玉 ユナイテッド・シネマ浦和 2026/01/23(金)~
千葉 TOHOシネマズ 流山おおたかの森 2026/01/23(金)~
神奈川 TOHOシネマズ ららぽーと横浜 2026/01/23(金)~
愛知 ミッドランドシネマ 2026/01/23(金)~
京都 イオンシネマ 京都桂川 2026/01/23(金)~
大阪 大阪ステーションシティシネマ 2026/01/23(金)~
兵庫 TOHOシネマズ 西宮OS 2026/01/23(金)~
福岡 キノシネマ天神 2026/01/23(金)~

<料金:一般3,000円/学生2,000円(税込)>

※上映時間について、公開日が近づきましたら上映劇場へ直接お問い合わせ下さい。

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